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ドラマ、マンガ、特撮…そして時々グチ

絶対零度シリーズ

上戸彩が刑事…だいじょうぶか?と思ったら、失敗を重ねつつ、着実に成長していく「カメ」でした。思いのほか面白いドラマでした~。

絶対零度~未解決事件特命捜査~(全11話+SP1話)

2010年のドラマ。ここでは時効直前の未解決事件を検証する捜査室「特命捜査対策室」を舞台に新人刑事桜木泉(上戸彩)が持ち前の勘の良さと被害者への感情移入を武器に事件を解決に導いていく…というストーリー。泉を「カメ」呼ばわりしつつも、常に励まし、課題を与え、育てていく室長の長嶋北大路欣也をはじめ個性的なキャラ設定がうまくドラマにからんでいます。解決できなかった事件にそれぞれの刑事が負い目を重ねつつ、乗り越えていく姿も見ものなんですが…私がこのドラマで面白いと思ったのは、すでにこの世にいない被害者の姿を資料から泉が辿っていく場面。事件の真相が明らかとなったとき…涙してしまうものも。

個人的にはcase2「富士見医大研修医殺害事件(2話目)」case4「理科教師行方不明事件(4話目)」case6「千山こども交流会殺傷事件(5話に続く6話)」がイチオシです。もちろん、殺人というのはどんな理由があろうと裁かれるべきものなんですけど、一つの出来事から周囲の人間がどれだけ苦しみ、ずっと悩み続けるものかというのがちゃんと描かれていて、事件が解決しても泉はこれでよかったのかと悩むこともあり…感情移入しすぎると疲れるよ~と思うんですけど、傷つきながらも前に進む姿がかわいいですね

で、なんとスペシャルのラストでは、何かというと泉を叩く先輩刑事塚本宮迫博之……(←って書いてなくてもネタバレか)。この事件で泉は逡巡しているうちに犯人を取り逃がしてしまいますこの時の犯人畑山昭子堀内敬子…いつもながら名脇役!)がなんと次のシリーズで超重要人物へ。なんとなくすっきりしない幕切れのため、ここまで見たら大体、次も見ずにはいられないはず(笑。

絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~(全11話)  

2011年に作られた続編。八王子の事件(スペシャル)から1ヵ月後、泉は捜査1課に新設された「特殊犯罪捜査対策室」に異動となる。…と言っても前の「特命」の面々も何人か一緒なので、あんまり雰囲気は変わってない。が、この特殊犯罪~が行うのは特異な犯罪が連続する可能性がある場合に対象(被疑者?)の周囲に身分を偽って潜入するという…かなり変わった組織。説明が下手ですみませんが、そうスパイみたいなものですね

で、泉は塚本の件を引きずりつつ、異動したのですが、あらたに上司となったのが有能だがキツイ性格の瀧河桐谷健太)。第1話から面白いです。出勤するまでに同僚を尾行し、行動を報告する。が、前の部署での癖でメモを取りながら歩く泉に早速瀧河からのダメ出しが。とにかく記憶しろ、視覚だけでなく、聴覚、嗅覚も使って。

最初の事件では対象に入れ込みすぎて、人を騙すことに罪悪感を抱いていた泉も瀧河の「(嘘を)つくなら完璧につけ。(相手に)バレればただの嘘になる」という言葉の意味がだんだんわかってくるんですね。

前作がジワジワ怖くなったり、感動したりとするなら今回はとにかくハラハラドキドキします。対象にばれないように近づき、バンの中身を確認したり隠しカメラを部屋に設置したりとか…ドラマだとは思うんですけど(笑、とにかく監視カメラとか、この部署ではそこらじゅうから監視できるんですよ。自分も監視されてるんじゃないのかな…とちょっと怖くなるくらい(笑。

が、今回の個々の事件はそれぞれ犯人が捕まるんですけどその裏に彼らを示唆したり情報を提供し操っている人物がいることがだんだんわかってきます。それが再び姿を現した畑山昭子から全てを奪った人物木幡ユースケ・サンタマリアだとわかってからのラスト最高に面白いです。泉は木幡を追いつめることができるのか?

木幡みたいな男、この情報社会、本当にいそうで怖いです…。

それと同時に瀧河の様子がおかしいのに気づき、最初は自分のことでいっぱいいっぱいだった泉が最後は瀧河のことを冷静に気遣うことができる姿に成長を見ました

…てか、個人的にこの二人がどうかなるのかと思ったら…何もならないよ(笑。瀧河、奥さんいたし(出てこなかったけど)。

 

とにかく組織ものの刑事ドラマ好きな人には(ちょっと海外ドラマっぽいスピード感もあるのでオススメです。