獣拳戦隊ゲキレンジャー #33 #34
理央とメレの夫婦漫才が見ものの(?)江戸時代編。どうやら映画で先に実現しているようですが、ゲキリントージャー(ゲキレンジャー+理央とメレの合体ロボ)が登場。
前回ラゲクの時列波によって、時空の彼方へ飛ばされてしまったゲキレンジャーたち。飛ばされた先は、元禄15年、江戸時代だった。
どうでもいい設定ではありますが、今回は忠臣蔵ということで、悲鳴を聞きつけかけつけたゲキレンジャーの前に現れたムコウア(アンコウ)。吉良上野介に乗り移っていたのです。ちなみに見た目だけでなんだか判断できない敵も、ジャンは親切に教えてくれることが多い(笑。今回も開口一番「なんてことするんだ、このアンコウ!」(山中で育ったから、アンコウ見たことないはずなのですが…)。ムコウアはラゲクの「彼らを元の時代に戻すな」の命を受け、やってきたそうです。
襲われた男性は大石内蔵助側の人間だったのね。討ち入りの決意を固めた旨の手紙を瑤泉院(浅野内匠頭の妻)に届ける途中だったという。要は赤穂浪士たちが討ち入りに入る前に、吉良にとりついているムコウアを倒さなければならない。なぜなら、理央の手から離れた操獣刀をムコウアが持っているから。
ゲキレンジャーたちもその場になじむため(?)、ひとまず衣装チェンジ。みんなチョンマゲ+着物なのに、ジャンだけ髪型そのまま(赤地に黒縞の着物って…完全に”足りない子”扱いなんですけど)。そこでなんとメレと再会。
理央はここに来る際、操獣刀とともに記憶も失くしていた。それをいいことに夫婦を演じるメレがかわいい。けど、「おメレ」って呼び方はどうよ? 「酒が切れたぞ」って。理央、浪人くずれですか? 夜なべして丹前を縫ったメレ。いい嫁になりそうです。
眠る理央様に思わず顔を近づけるメレ…が、ロンに邪魔される~。「お戯れもたいがいに。操獣刀は元の時代へ戻す力があるから、手に入れなさい」と。 でも理央様が記憶を…というメレの前で、今度はロンが唇を近づける~。キスか? と思いきや、息を吹きかけただけだった(笑。で、気がつき、記憶も取り戻した理央。
ちょっと長くなったので巻きで(笑。ノリノリのランを筆頭に、吉良家へ乗り込むゲキレンジャー。最初、刀でチャンバラだったのですが…「うわ~、やりにくい、オレやめた!」といつもの拳法で乱闘するジャンに次々と皆、刀を捨てる。ちなみに細かいことですが、後で討ち入りするホンモノの赤穂浪士のために、吉良をはじめ、家臣たちは気絶させるのみです(ランが言ってた)。
そして吉良から離れたムコウアと戦うのですが…なんと合流した理央とジャンが一緒に戦うのです。なかなか息が合ってるじゃん!
目的を同じくするゲキレンジャーと理央たちがとりあえず手を結び、巨大化したムコウアに対し、呉越同舟合体のゲキリントージャーで立ち向かう。アンコウだけにメレの長い舌を使い、ムコウア吊るし斬り(笑。
ムコウアを倒し、操獣刀の力で元の時代に帰ったゲキレンジャーと理央たちが見たのは…燃え落ちる獣源郷だった!
うろたえるゲキレンジャーの中で、真っ先に獣源郷へ走るケン。後を追う、理央とメレ。ジャンたちも追おうとしますが、その前に現れるカタ。拳聖たちはどうした?と問うジャンたちにカタが足で転がし、落とした巨大な岩…それは臨技「慟哭丸」によって、団子のように丸められた無残な七拳聖の姿だった。
で、オープニングに入る。毎回オープニングへの入り方もドラマチックです。
七拳聖はマク一人に倒されたのだった。カタは彼らを岩に丸め、命のしずくを搾り出す。それを飲めばマクはまさに天下無敵となる。1時間もすれば、命のしずくは全て搾られ、七拳聖は本当に死んでしまうらしい。
もちろん、そんなことはさせないとカタに向かっていくジャンたち。
獣源郷へ着いたケン。ラゲクが笑っている。彼女が獣源郷を燃やしたのね。ケンとラゲクの闘い。姿を水のように変えられるラゲクを前に苦戦する。
一方、ジャンたちもカタの技「幻死牢」 に翻弄され、味方同士攻撃してしまう。
追い込まれたケンとジャンが同時に思い出したのは、「考えるな、感じろ」。
そりゃ~、ブルース・リーだ! まんまじゃねぇか!
いや…これはあくまでブルーサ・イーの教えなのです(笑。ケンは獣源郷での修行時代にサイダインから聞こえてきた声、ジャンはマスター・シャーフーからブルーサの教えとして聞いたことだった。
それにしてもラゲク(声:幸田直子)はホント名演。ここでも恐ろしさと妖しさ全開。彼女の悪役っぷりが三拳魔を印象付けたといっても過言ではないと思う。
ケンとジャンは同時に唱える「考えるな、感じろ」と。
ここからの場面、注目です。ジャンが久々に(初めて?)カッコイイと思った。幻死牢の中で、姿を増やしたカタに攻撃され続けていたが、ジャンは目を閉じ、心でカタの存在を感じようとする。するとたくさんいたカタが一つになって見え…「そこだ!」カタに攻撃。幻死牢が破れた。
一方、ケンの身体に力が湧いてくる。獣源郷に宿るブルーサの魂が共鳴している…ということらしい。立ち上がり、獣源流「鋭鋭刀」で、ラゲクを倒す。
そのとたん、理央の手から操獣刀が離れ、ケンの手に飛んでくる。地響きとともに、サイダインが実体化して登場(名前の通りサイです)。
巨大化したカタに圧倒されていたジャンたちだったが、サイダインに乗ったケンがやってくる。雨みたいに降り注ぐ、ブルーサ・イーの激気魂。「激獣拳にも臨獣殿にも等しく降り注ぐ…これがブルーサ・イーの考えなのか」と感慨深げにつぶやく理央様(美形!)。遠くで「獣力開花完了ですね!」と嬉しそうなロン。まだまだロンの意図は読めません。
予想通り、サイダインがロボになります(笑。獣拳巨神サイダイオー。洋風の騎士っぽいロボです。大文字焼きならぬ、「大大最大斬り」で、カタを粉砕。
カタを倒しても…七拳聖の「慟哭丸」は解けない。やはりマクを倒すしかないようで…。臨獣殿へ駆け込むラゲク。生きてたのね。「我らの勝利は微塵も揺るがず」とマク。次回で三拳魔編(?)が終わりそうです。